学問と勉強

勉強というものは、基本的に暗記である。

先人達の知恵をなぞり、現存する知識体系に深く親しみ、ある程度その知識体系の中を自由に行き来できるようになることが勉強の目的である。

一方で学問とは現存する知識体系に新しく知識体系を構築し付け加えるだと思う。

 

例えると

 

よく勉強している人というのは

熟練のタクシードライバーが、幹線道路や裏道を自由に動き回り、スムーズに目的地にたどり着くのに似ている

 

学問をするというのは、新しく道を作ることと同じである。道路を延長・拡張したり再整備したりして

「今まではここまでしか行けなかったけど、ここまで来られるようになりましたよ」とか「こことここ通りやすくするために立体交差にしときましたわ」とかいう感じだ

 

頭の中に地図が入っていて、道路を自由に走り回るのが勉強

新しい道路を作ったり、既存の道路を拡張・整備するのが学問

 

そう考えるとそれぞれに必要な能力が少し違う事が想像できる。

 

もちろん、学問をするためにはある程度勉強ができなければならないんだけど

誰よりも出来る必要はない。

 

勉強をすることと、学問をすることは似ているようで実は結構違うのだ。

 

そういうことだと思う。